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抑肝散加陳皮半夏
抑肝散加陳皮半夏

臨床報告

■ご所属は論文発表当時のものです。

レビー小体型認知症に伴うレム睡眠行動障害に対する抑肝散加陳皮半夏の有効性に関する予備的試験
A Preliminary Trial in the Efficacy of Yokukansankachimpihange on REM Sleep Behavior Disorder in Dementia With Lewy Bodies
Frontiers in Nutrition, 7:119,2020
doi: 10.3389/fnut.2020.00119
Yuta Manabe*1,2,3
*1 Department of Dementia and Geriatric Internal Medicine, Kanagawa Dental University, Yokosuka, Japan
*2 Department of Emergency and General Internal Medicine, School of Medicine, Fujita Health University, Toyoake, Japan
*3 Department of Internal Medicine, Dementia Diagnosis Center, Yokohama Shintoshi Neurosurgical Hospital, Yokohama, Japan

〔概 要〕

背景:レム睡眠時に体を動かす神経系がシャットダウンされない為に「夢の行動化」を生じてしまう睡眠随伴症状を、レム睡眠行動障害(RBD)と言います。約90%のRBD症例でクロナゼパム(CNZP)が症状の緩和をもたらすことから、同剤が標準治療薬に挙げられています。有効性を認める反面、CNZPには筋弛緩作用や過鎮静、認知機能への影響を認めることがあり、疾患原性に転倒や認知機能障害を有するレビー小体型認知症(DLB)に伴うRBDでは、より有害事象発現のリスクが懸念されます。一方、伝統的な漢方薬である抑肝散加陳皮半夏(YKSCH)は、ベンゾジアゼピン(BZP)と類似の作用を示し、睡眠潜時の短縮と睡眠第2層を増やしますが、筋弛緩作用や過鎮静を引き起こすことはありません。こうした薬理学的背景を故に、CNZPの代替補完療法としてのYKSCHの可能性を予備的に研究しました。

方法:レビー小体型認知症臨床診断基準2017年改訂版に則りDLBと診断された症例のうち、REM睡眠行動異常症スクリーニング問診表の得点がカットオフ値5点以上、終夜ポリグラフ検査にて筋緊張の低下を伴わないREM睡眠(REM without atonia)を認めた13例に対して、主要評価項目としてNeuropsychiatric Inventory(NPI)-夜間行動障害、視覚アナログスケール(VAS)による「頻度」および「重症度」を用い、評価しました。最終的に、プロトコールを完了した11例に関し、統計学的手法を用いてデータの解析を行っています。

結果:統計学的な有意差をもって、NPI-夜間行動障害、VAS「頻度」および「重症度」の改善を認めました。一方、特筆すべき有害事象は認められませんでした。

結論:筋弛緩作用や過鎮静、認知機能への悪影響を認めないYKSCHは、DLBに伴うRBDの治療において、CNZPの代替補完療法として考慮すべき選択肢と成り得る可能性が示唆されました。

外部サイト https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnut.2020.00119/full

クラシエ抑肝散加陳皮半夏エキス細粒 一般使用成績調査
Drug Use-Results Survey for Kracie Yokukansankachimpihange Extract Fine Granules
医学と薬学77(2)263-276,2020
下村 歩*1、宮﨑 愛梨*1、林 尚子*1、渡部 優果*2、柴原 美穂*2、鈴木 伸一*1
*1 クラシエ薬品株式会社
*2 クラシエ製薬株式会社

〔概 要〕

クラシエ抑肝散加陳皮半夏エキス細粒の使用実態下における安全性および有効性の検討を目的とした一般使用成績調査を実施した。対象は、本剤の効能・効果に該当する症状を1つ以上有し、本調査に同意が得られた患者とした。調査期間は2018年4月1日から2019年4月末日まで、観察期間は最大24週間とした。

安全性については、安全性解析対象症例1,200例中、副作用発現症例数は26例、発現件数は28件で、副作用発現症例率は2.17%であった。有効性は、有効性解析対象症例1,110例中、有効492例(44.3%)、やや有効501例(45.1%)、無効117例(10.5%)であった。

PDF GR-144

めまい集団リハビリテーションと漢方製剤の併用療法(第六報)
-抑肝散加陳皮半夏の不眠症状に対する効果-
Study of combination therapy for vestibular rehabilitation and yokukansankachimpihange for insomnia
漢方と最新治療27(1)73-78, 2018
新井 基洋*
* 横浜市立みなと赤十字病院

〔概 要〕

難治性のめまい患者では、めまい・ふらつきなどの身体症状のみならず、多くの患者は不安、うつなど強い精神症状を伴っており、不眠や不安などの症状に応じて睡眠導入薬、抗不安薬を用いないと不眠状態がつづき、用いても睡眠の質に十分な改善が得られない現状を認める。

今回、めまい治療の有効性を高めるため、めまいの悪化因子である不眠、睡眠障害を改善させるために、従来の睡眠導入薬等で治療困難な不眠症状および主に怒りの感情に対する抑肝散加陳皮半夏の臨床効果について検討した。

PDF GR-134

不眠症に対する抑肝散加陳皮半夏の効果
Effects of Yokukansankachimpihange on insomnia
医学と薬学 73(4): 415-422, 2016
清水 純也*、勝岡 大貴*、山根 亮子*、赤松 京子*、髙森 眞理子*、髙森 信岳*
* 医療法人社団ほがらか会 室井整形外科・心療内科

〔概 要〕

本邦における不眠症の患者数は671.9万人であり、そのうち200万人が睡眠薬を使用し、その数が年々増加傾向にあるとされている。睡眠薬は、ときに、持ち越し効果、筋弛緩作用、前向性健忘、抗コリン作用などの副作用が問題となる。

そこで当院では、不眠症患者に対し、漢方薬である抑肝散加陳皮半夏の効果を検討するとともに、睡眠薬の増量抑制や減量・離脱が可能であるかを検討した。

PDF GR-118

BPSDに対する抑肝散加陳皮半夏の臨床効果
Efficacy and safety of Yokukansankachimpihange on BPSD
医学と薬学 73(7): 846-853, 2016
勝元 榮一*1,*2、石田 徹*1,*3、木下 健司*1,*4、清水 聖保*1,*5、堤 俊仁*1,*6、長井 曜子*1,*7、西村 雅一*1,*8、横内 敏郎*1,*9、吉田 祥*1,*10
*1 大阪精神科診療所協会
*2 かつもとメンタルクリニック
*3 石田クリニック
*4 木下クリニック
*5 医療法人 聖心会 清水クリニック
*6 医療法人 適水会 つつみクリニック
*7 医療法人 三晴会 ながいクリニック
*8 西村クリニック
*9 医療法人 横敏会 よこうちクリニック
*10 吉田診療所

〔概 要〕

『高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015』では、認知症患者に対し、抗精神病薬は錐体外路症状、過鎮静、認知機能低下、脳血管障害と死亡率の上昇などの副作用があるため、定型抗精神病薬の使用をできるだけ控え、非定型抗精神病薬も必要最小限の使用にとどめることが推奨されている。

そのような背景の中、近年、漢方薬の抑肝散加陳皮半夏が行動・心理症状(BPSD)に応用されている。本研究では、コリンエステラーゼ阻害薬(ChEI)の種類や投与経路を特定せず使用実態に近い条件のもと、抑肝散加陳皮半夏の多施設(9施設)共同臨床研究を行った。

PDF GR-120

認知症に対する抑肝散加陳皮半夏の効果
-東洋医学的観点も加えて-
精神科 18(1): 108-114, 2011
馬込 敦*
* 医療法人茜会 昭和病院

〔概 要〕

認知症は、記憶障害や見当識障害などの中核症状に加えて、およそ8割の患者に幻覚、攻撃性、徘徊などの周辺症状(BPSD:behavioral and psychological symptoms of dementia)がしばしば現れる。

認知症患者において中核症状は大きな問題であるが、BPSDの各症状は患者のみならず、時として介護者にとって大きな負担となる。現在、認知症に対しては、アルツハイマー型認知症治療薬や抗うつ薬など様々な薬剤が使用されているが、必ずしも十分な治療効果を有するとはいえない。一方、抑肝散加陳皮半夏が日常生活動作を低下させることなくBPSDを改善させたという報告がある。今回われわれは、認知症と診断され、明らかなBPSDがみられる患者に対して抑肝散加陳皮半夏を投与し、日常生活動作やBPSDなどに対する効果を検討した。

PDF GR-053

アルツハイマー型認知症に対する抑肝散加陳皮半夏の臨床的検討
Study of the clinical efficacy of Yokukansankachimpihange on Alzheimer’s disease
精神科 14(6): 535-542, 2009
宮澤 仁朗*
* 医療法人ときわ病院

〔概 要〕

アルツハイマー型認知症(Alzheimer's disease ; AD)の中核症状に対して使用されるドネペジル塩酸塩には、興奮・精神不穏などの精神周辺症状や消化器症状などの副作用が惹起されることがある。認知症に伴う精神症状に対して第二世代抗精神病薬による薬物療法が状況に応じて実施されるが、米国食品医薬品局から脳卒中による死亡リスクの上昇が認められることが通知されており、使用には細心の注意が必要である。

近年、認知症およびその行動・心理症状(behavioral and psychological symptoms of dementia : BPSD)に対して漢方薬の有効性が多く報告されている。そこで当院では、ADと診断され、ドネペジル塩酸塩服用中でBPSDの効果不十分または悪化の患者、あるいは消化器系副作用により継続が困難な患者18例に対し抑肝散加陳皮半夏(KB-83)を8週間投与し、その臨床効果および有用性を検討した。

PDF GR-041
  • 十味敗毒湯
  • 人参養栄湯