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人参養栄湯
人参養栄湯

臨床報告

■ご所属は論文発表当時のものです。

Usefulness of Ninjin’yoeito for Chronic Obstructive Pulmonary Disease Patients with Frailty
The Journal of Alternative and Complementary Medicine, 26(8):750-757,2020
Kuniaki Hirai*, Tetsuya Homma*, Tomohiro Matsunaga*, Kaho Akimoto*, Shigenori Yamamoto*, Hiromitsu Suganuma*, Ayaka Kashima*, Hiroki Sato*, Takaya Ebato*, Yoshito Miyata*, Shin Ohta*, Hideki Inoue*, Sojiro Kusumoto*, Shintaro Suzuki*, Akihiko Tanaka*, and Hironori Sagara*
* Division of Respiratory Medicine and Allergology, Department of Medicine, Showa University School of Medicine, Tokyo, Japan.

〔概 要〕

Objectives: Frail patients with chronic obstructive pulmonary disease (COPD) have a higher risk of mortality, mood disorder, and poor quality of life (QOL). There are few intervention studies in frail patients with COPD, and there is a need for an effective therapy. Ninjin’yoeito (NYT) is a Kampo medicine that has been reported to improve fatigue, psychosomatic vulnerability, and respiratory symptoms. We examined the efficacy of NYT in frailty or prefrailty patients with COPD.

Design: Prospective, single-center, open-label, randomized controlled trial.

Location: Showa University Hospital, Tokyo, Japan.

Subjects: Sixty-two patients (53 males and 9 females) with a mean age of 76±6 years were included in the analysis.

Interventions: The patients were divided into two groups: the NYT group (n = 31) and the control (standard treatment) group (n = 31).

Outcome measures: The primary outcome was changes in Kihon checklist (KCL) scores at week 24, which reflect changes in frailty. The secondary outcomes were changes in the following assessment scores at week 24: Simplified Nutritional Appetite Questionnaire (SNAQ) scores, which reflect changes in appetite; COPD Assessment Test (CAT) scores, which reflect changes in QOL in patients with COPD; Hospital Anxiety and Depression Scale (HADS)-Anxiety scores, which reflect changes in anxiety; and HADS-Depression scores, which reflect changes in depression.

Results: There was a slight but not significant difference in changes in KCL scores between the NYT and control groups ( p = 0.09). However, there were statistically significant differences in changes in SNAQ ( p = 0.03), CAT ( p = 0.03), HADS-Anxiety ( p < 0.01), and HADS-Depression ( p = 0.02) scores between the two groups.

Conclusions: Our results suggest that NYT is an effective and promising drug with various effects in patients with COPD who are frail, despite conventional treatment.

外部サイト https://www.liebertpub.com/doi/10.1089/acm.2020.0083

血液透析患者の腎性貧血に対する人参養栄湯の効果
―ESA使用量削減に対して―
Effect of Ninjin-youei-to on renal anemia of hemodialysis patients
医学と薬学77(2)247-254,2020
玉木 信*
* 医療法人癒水会 会津クリニック

〔概 要〕

目的:赤血球造血刺激因子製剤(ESA)投与中の血液透析(HD)患者に人参養栄湯(NYT)を投与し、ESA使用量と貧血への影響を検討した。

方法:ESAを継続投与しているHD患者17例を対象とした。Hb値を観察しつつESAを適宜増減しながらクラシエ人参養栄湯エキス細粒(7.5g/日)を経口投与し、ヘモグロビン(Hb)値が10g/dL以上から12g/dL未満(管理目標値)に到達した12例について、ESA使用量、各赤血球検査値とESA反応性の指標(ERI)を最大3カ月間経過観察した。

結果:Hb値が管理目標値に到達した時点に比べて、Hb値は1~3カ月後で有意な変化を認めなかったが、ESA使用量は2および3カ月後で有意に減少した。ERIは、1~3カ月後で有意に低下した。赤血球数は、1カ月後に有意に増加した。

結語:HD患者の腎性貧血に対して、人参養栄湯はHb値を管理目標内に維持しつつ、ESA使用量の削減に貢献することが示唆され、ERIの改善によるものと考えられた。

産褥期の貧血患者に対する人参養栄湯の臨床報告
―2016年熊本地震後の産褥EPDS検査を用いた抗うつ効果の後方視野的検討―
Clinical Report of Japanese Kampo Ninjin’yoeito for Postpartum Women with Anemia: Retrospective Study of Antidepressant Effects Using EPDS Test after the 2016 Kumamoto Earthquake
医学と薬学76(11)1629-1634,2019
河上 祥一*、杉本 千里*、荒井 稚未*、佐藤 智紀*、林 享子*、楳木 美智子*、新田 愼*、新堀 曜子*
* 医療法人社団愛育会福田病院

〔概 要〕

当院では、産後の貧血女性に対して、経口鉄剤(乾燥硫酸鉄もしくはクエン酸第一鉄Na)もしくは人参養栄湯を処方している。また、産褥1ヵ月健診時には全例にエジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)検査を行い、合計9点以上または希死念慮項目陽性者に対して心理士面談を実施している。本研究では貧血がある産後褥婦のヘモグロビン(Hb)値とEPDSに対する人参養栄湯の臨床効果を検討するため、産後1~2日目に貧血と診断された褥婦258例(鉄剤服用群:229例、人参養栄湯服用群:29例)のカルテを用いて後方視野的に調査した。Hb値は両群ともに投与1カ月後に有意に増加した。さらに、熊本地震発生後には鉄剤服用群では要面接者(EPDS9点以上または希死念慮項目陽性者)の割合が2倍以上に増加していたのに対して、人参養栄湯服用群では増加しなかった。人参養栄湯は貧血改善効果だけでなく、抑うつ症状への効果も示唆された。

クラシエ人参養栄湯エキス細粒 特定使用成績調査
―高齢者に対する使用実態下での安全性および有効性の検討―
Safety and Effectiveness of Ninjin’yoeito: A Utilization Study in Elderly Patients
Frontiers in Nutrition, 6:14,2019
doi: 10.3389/fnut.2019.00014
医学と薬学 74(10)1285-1297,2017
鈴木 伸一*1、粟飯原 史孝*2、柴原 美穂*2、酒井 克岳*3
*1 クラシエ製薬株式会社 医薬事業部
*2 クラシエ製薬株式会社 安全管理部
*3 クラシエ製薬株式会社 漢方研究所

〔概 要〕

クラシエ人参養栄湯エキス細粒の高齢者に対する使用実態下での安全性および有効性の検討を目的とした特定使用成績調査を実施し、これまで不明であった高齢者に対する副作用の発現状況とともに有効性の確認も行った。対象は、本剤の効能・効果に該当する症状を少なくとも1つ以上有する65歳以上で独歩可能な外来患者とした。

調査期間は2016年2月から2017年3月までで、観察期間は原則24週とした。安全性解析症例数808例中、副作用発現症例数25例(3.09%)、発現件数31件であった。また、有効性解析症例数537例で、有効219例(40.8%)、やや有効以上486例(90.5%)であった。

PDF GR-131
外部サイト https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnut.2019.00014/full

高齢者の転倒に対する人参養栄湯の後方視的研究
Phil漢方78:16-19,2019
寺山 靖夫*1、荻野 義信*2
*1 医療法人社団 健育会 湘南慶育病院
*2 医療法人 謙和会 荻野病院

〔概 要〕

高齢者における「骨折・転倒」は要介護の要因として上位にあり、転倒は特に脳卒中患者における最多の合併症である。脳卒中患者は低栄養をきたしやすく、フレイル・サルコペニアを合併しうる状態である。そこで、低栄養への介入が転倒リスクの軽減につながると考え、食欲不振で人参養栄湯を投与中の脳卒中高齢者12例の転倒に対する有用性を後方視的に検討したところ、転倒回数は有意に減少し、さらに転倒減少群では体重と握力の有意な増加を確認した。本調査には限界はあるものの、人参養栄湯は患者の転倒リスクの軽減や自宅での円滑なリハビリテーションの一助になることが期待された。

外部サイト https://www.philkampo.com/pdf/phil78/phil78-06.pdf

フレイルに対する人参養栄湯の臨床検討
A Clinical Study of Ninjin’yoeito With Regard to Frailty
Frontiers in Nutrition, 5:73,2018
doi: 10.3389/fnut.2018.00073
Phil漢方73:4-8,2018
向坂 直哉*1、三谷 和男*2、千福 貞博*3、今井 環*4、竹本 喜典*5、下村 裕章*6、後山 尚久*7
*1 医療法人 向坂医院
*2 医療法人 三谷ファミリークリニック
*3 センプククリニック
*4 いまい医院
*5 タケモトクリニック
*6 しもむら内科クリニック
*7 大阪医科大学 健康科学クリニック

〔概 要〕

高齢者のフレイルは低栄養と強く関連しており、現在の超高齢社会において特に重要である。この研究は初めに、気血両虚を伴うフレイル患者に対して気血双補剤である人参養栄湯を投与し、速やかに回復した症例を複数経験した。これらの経験に基づき、多くの症例を含むより広範な研究をおこなった。ここにフレイルに対する人参養栄湯の効果についての研究結果を報告する。

外部サイト https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnut.2018.00073/full
https://www.philkampo.com/pdf/phil73/phil73-04.pdf

人参養栄湯の併用は多発性骨髄腫患者のレナリドミドによる「疲労」を改善する
Combined Use of Ninjin’yoeito Improves Subjective Fatigue Caused by Lenalidomide in Patients With Multiple Myeloma: A Retrospective Study
Frontiers in Nutrition, 5:72,2018
doi: 10.3389/fnut.2018.00072
Phil漢方78:20-22,2019
伊藤 量基*、小西 晶子*、坪倉 幸恵*、東 由子*、堀田 雅章*、吉村 英晃*、中西 孝尚*、藤田 真也*、中谷 綾*、佐竹 敦志*、石井 一慶*、野村 昌作*
* 関西医科大学 内科学第一講座

〔概 要〕

レナリドミドは骨髄腫細胞に対して抗腫瘍効果を有しており、レナリドミドとデキサメタゾンの併用は多発性骨髄腫の標準治療レジメンとなっている。しかし、レナリドミドの服用によりしばしば生じる倦怠感は、患者QOLを著しく低下させるだけでなく、レナリドミドの減量や治療中止の原因となる。そこで、多発性骨髄腫患者に対する補助治療としての人参養栄湯の有用性およびレナリドミド治療の継続に及ぼす人参養栄湯の効果を、初発または再発/難治性の多発性骨髄腫患者を対象に後方視的に検討した。人参養栄湯はレナリドミドによる倦怠感の治療法として効果的であり、さらにレナリドミドによる治療期間を延長する可能性が示唆された。

外部サイト https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnut.2018.00072/full
https://www.philkampo.com/pdf/phil78/phil78-07.pdf

疲労倦怠・食欲不振を訴えた症例に対する人参養栄湯の検討
Phil漢方71:18-20,2018
漆原 信夫*
* 医療法人財団額田記念会 額田記念病院 整形外科

〔概 要〕

高齢者の診察において、各種の精査を行っても異常を認めないものの、体重減少や易疲労感を訴える患者を経験することが多い。そこで、疲労倦怠や食欲不振を訴えた患者に対する人参養栄湯の有用性を検討したところ、いずれも有意な改善が認められたので、症例提示も含めて報告する。

外部サイト https://www.philkampo.com/pdf/phil71/phil71-06.pdf

骨格筋率低下を伴う体力低下に対する人参養栄湯の効果
Phil漢方70:12-14,2018
青山 重雄*
* 医療法人青雄会あおやまクリニック

〔概 要〕

サルコペニア肥満の予備軍と考えられる骨格筋率が標準以下で、体力低下または疲労倦怠を訴える患者に、人参養栄湯を12週間投与して効果を検討した。BMIに有意な変化はなかったが、骨格筋率及び体力・筋力の指標として用いたロコモ度テストでの有意な回復を認め、人参養栄湯は対象患者の新たな治療の選択肢として有用であることが示唆された。

外部サイト https://www.philkampo.com/pdf/phil70/phil70-05.pdf

フレイルに対する人参養栄湯の臨床検討
Phil漢方65:19-21,2017
向坂 直哉*
* 医療法人向坂医院

〔概 要〕

高齢者の虚弱(フレイル)は低栄養との関連が強く、超高齢化社会においては栄養の重要性が高まっている。気血両虚の状態であるフレイル症例に対し、気血双補剤である人参養栄湯の投与により速やかにフレイルから脱却しえた例を複数経験した。これらの経験に基づき、フレイルに対する人参養栄湯の効果について多症例での検討を行ったため報告する。

外部サイト https://www.philkampo.com/pdf/phil65/phil65-06.pdf

下肢の冷えに対する人参養栄湯の有用性の検討
Study on the effectiveness of Ninjin’yoeito in treating coldness in the lower extremities
医学と薬学73(1)65-69,2015
平田 昌敬*、伊藤 篤志*、藤本 一途*、藤井 隆成*、籏 義仁*、石野 幸三*、富田 英*
* 昭和大学横浜市北部病院循環器センター

〔概 要〕

[目的]冷えを訴える患者は多いが、十分な対処法がないのが現状である。本検討では、基礎疾患に関わらず下肢の冷えを訴える患者を対象とし、冷えの適応を有する漢方薬である人参養栄湯の臨床的有用性について検討した。

[方法]下肢の冷えを訴える患者12例に対し、人参養栄湯を原則12週間投与した。人参養栄湯投与前、投与4、8、12週後で下肢皮膚温(左右足拇指部)、腋窩温、全身疲労感の自覚症状を測定した。

[結果]人参養栄湯投与後において、下肢皮膚温は有意に上昇した。一方で、腋窩温は変化を認めなかった。また、腋窩と下肢皮膚の温度差が人参養栄湯投与後で有意に縮小した。さらに全身疲労感の自覚症状に有意な改善が認められた。

[結論]本検討より、人参養栄湯は基礎疾患に関わらずとも、下肢の冷えに対し有用であると考えられる。

インターフェロン投与中の貧血に対する人参養栄湯の効果
Phil漢方40:12-13,2012
岩本 昭三*
* 医療法人 岩本内科医院

〔概 要〕

ペグインターフェロンとリバビリン製剤の併用療法により、C型慢性肝炎治療の治癒率は飛躍的に向上した。しかし、貧血などの副作用で治療を中断せざるを得ない症例も少なくない。併用療法中に貧血を呈したC型慢性肝炎患者に、造血機能の改善、特に貧血の改善に効果を有する人参養栄湯を処方したところ、併用療法終了時までに11例中6例に貧血改善効果を認め、予定通りに治療を継続することのできた10例中9例にウイルス学的著効が得られた。

外部サイト https://www.philkampo.com/pdf/phil40/phil40-06.pdf

糖尿病神経障害に伴う足の冷感・しびれ感に対する人参養栄湯の効果
-新規皮膚赤外線体温計サーモフォーカス®による検討-
新薬と臨牀 56(12): 2028-2032, 2007
相磯 嘉孝*1、長坂 昌一朗*2
*1 あいそ内科
*2 自治医科大学 内分泌代謝科

〔概 要〕

糖尿病神経障害は比較的初期から手足の冷感やしびれ感を訴える患者が多く、QOLを低下させる要因の一つとなっている。糖尿病の治療と平行して神経障害の治療薬剤もあるが、人参養栄湯もその一つにあげられている。糖尿病神経障害に対する人参養栄湯の効果を、新規皮膚赤外線体温計「サーモフォーカス®」により検討した。

足の冷感、しびれ感を有する外来2型糖尿病患者22例に対し、人参養栄湯1日7.5gを16週投与し、自覚症状の改善度と、足(足背部)の皮膚温の経過を観察した。なお、足の皮膚温は、非接触的に数秒で末梢の皮膚温を測定できる「サーモフォーカス®」にて測定した。

測定した足の皮膚温は、人参養栄湯投与前の右足背部で30.2±1.9℃が投与16週後31.9±2.5℃に、左足背部では投与前30.5±2.4℃が投与16週後32.2±2.7℃に上昇し、いずれも有意な上昇を認めた(p<0.01)。また、足の冷感は20例中11例に、しびれ感は22例中14例に改善が認められた(p<0.01)。なおその間、HbA1cには変化は見られなかった。

以上のことから、人参養栄湯は糖尿病神経障害に伴う足の冷え・しびれに有用性が期待でき、「サーモフォーカス®」はこのような冷え・しびれに対する治療効果の判定に有用な機器であると考えられた。

PDF GR-029

貧血傾向を有する骨粗鬆症患者に対する人参養栄湯の有用性の検討
Efficacy of Ren-Shen-Yang-Rong-Tang (Ninjin-youei-to) on Osteoporosis Combined with Anemia
漢方と最新治療 12(4): 363-366,2003
林 天明*
* 福山市農業協同組合常金丸診療所

〔概 要〕

骨粗鬆症の治療には、漢方製剤の臨床応用も試みられており、中でも人参養栄湯は貧血の適応も有し、“気血両虚”の改善を目的とした処方である。そこで、骨粗鬆症に対する一般的な治療に加えて人参養栄湯を1年間併用し、その有用性について対照群と比較検討したところ、人参養栄湯が骨粗鬆症の進展を抑える可能性が示唆され、また貧血改善効果も期待される結果となった。

  • 十味敗毒湯
  • 抑肝散加陳皮半夏