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人参養栄湯
人参養栄湯

臨床報告

■ご所属は論文発表当時のものです。

特定使用成績調査

クラシエ人参養栄湯エキス細粒 特定使用成績調査
‐高齢者に対する使用実態下での安全性および有効性の検討‐

Special Drug Use Surveillance for Kracie Ninjin’yoeito Extract Fine Granules
-A study of Safety and Efficacy in Elderly Patients-
医学と薬学 74(10): 1285-1297, 2017
鈴木 伸一*1、粟飯原 史孝*2、柴原 美穂*2、酒井 克岳*3
*1 クラシエ製薬株式会社 医薬事業部
*2 クラシエ製薬株式会社 安全管理部
*3 クラシエ製薬株式会社 漢方研究所

〔概 要〕

クラシエ人参養栄湯エキス細粒の高齢者に対する使用実態下での安全性および有効性の検討を目的とした特定使用成績調査を実施し、これまで不明であった高齢者に対する副作用の発現状況とともに有効性の確認も行った。対象は、本剤の効能・効果に該当する症状を少なくとも1つ以上有する65歳以上で独歩可能な外来患者とした。

調査期間は2016年2月から2017年3月までで、観察期間は原則24週とした。安全性解析症例数808例中、副作用発現症例数25例(3.09%)、発現件数31件であった。また、有効性解析症例数537例で、有効219例(40.8%)、やや有効以上486例(90.5%)であった。

PDF GR-131

冷え

下肢の冷えに対する人参養栄湯の有用性の検討

Study on the effectiveness of Ninjin’yoeito in treating coldness in the lower extremities
医学と薬学 73(1): 65-69, 2016
平田 昌敬*、伊藤 篤志*、藤本 一途*、藤井 隆成*、籏 義仁*、石野 幸三*、富田 英*
* 昭和大学横浜市北部病院 循環器センター

〔概 要〕

冷えを訴える患者は多いが、西洋医学では冷えを疾患としてとらえておらず、ホルモン補充療法やビタミンE、あるいは自律神経調整薬などが用いられることもある。ただし、いずれも顕著な効果はみられず、十分な対処法がないのが現状である。冷えの原因としては自律神経失調や末梢動脈疾患(Peripheral Arterial Disease: PAD)等による末梢循環不全が考えられている。

人参養栄湯の効能・効果は「手足の冷え、病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、貧血」であり、実地臨床において冷えの治療に用いられている。今回は基礎疾患に関わらず、下肢の冷えを訴える患者に対し、漢方薬である人参養栄湯を用い、有意な改善を認めたので報告する。

PDF GR-116

糖尿病神経障害に伴う足の冷感・しびれ感に対する人参養栄湯の効果
-新規皮膚赤外線体温計サーモフォーカス®による検討-

新薬と臨牀 56(12): 2028-2032, 2007
相磯 嘉孝*1、長坂 昌一朗*2
*1 あいそ内科
*2 自治医科大学 内分泌代謝科

〔概 要〕

糖尿病神経障害は比較的初期から手足の冷感やしびれ感を訴える患者が多く、QOLを低下させる要因の一つとなっている。糖尿病の治療と平行して神経障害の治療薬剤もあるが、人参養栄湯もその一つにあげられている。糖尿病神経障害に対する人参養栄湯の効果を、新規皮膚赤外線体温計「サーモフォーカス®」により検討した。

足の冷感、しびれ感を有する外来2型糖尿病患者22例に対し、人参養栄湯1日7.5gを16週投与し、自覚症状の改善度と、足(足背部)の皮膚温の経過を観察した。なお、足の皮膚温は、非接触的に数秒で末梢の皮膚温を測定できる「サーモフォーカス®」にて測定した。

測定した足の皮膚温は、人参養栄湯投与前の右足背部で30.2±1.9℃が投与16週後31.9±2.5℃に、左足背部では投与前30.5±2.4℃が投与16週後32.2±2.7℃に上昇し、いずれも有意な上昇を認めた(p<0.01)。また、足の冷感は20例中11例に、しびれ感は22例中14例に改善が認められた(p<0.01)。なおその間、HbA1cには変化は見られなかった。

以上のことから、人参養栄湯は糖尿病神経障害に伴う足の冷え・しびれに有用性が期待でき、「サーモフォーカス®」はこのような冷え・しびれに対する治療効果の判定に有用な機器であると考えられた。

PDF GR-029A

その他

ソラフェニブ投与進行肝細胞癌患者に対する人参養栄湯の併用効果の検討

Therapeutic effects of combination therapy of traditional Japanese medicine, ninjinyoueito, and sorafenib in recipients with advanced hepatocellular carcinoma
医学と薬学 67(3): 445-447, 2012
海堀 昌樹*、石崎 守彦*、松井 康輔*、權 雅憲*
* 関西医科大学外科学

〔概 要〕

ソラフェニブは、進行肝細胞癌症例に対して生存期間を延長することが示された初めての分子標的薬である。しかし、肝機能障害や手足症候群、消化器症状および貧血などの副作用のために減量・中止を余儀なくされる場合が多い。そこで、体力低下や疲労倦怠、食欲不振および貧血に対する効果があり、肝疾患に対しても数多くの報告がなされている漢方薬の人参養栄湯を用い、ソラフェニブによる副作用の軽減効果を検討した。

その結果、倦怠感や食欲不振などの自覚症状に改善傾向が認められ、ASTおよびALTの値を低下させたことから、ソラフェニブ投与患者における人参養栄湯の併用は、ソラフェニブの副作用軽減に有用であることが示唆された。

PDF GR-068

皮膚症状を有するシェーグレン症候群患者における人参養栄湯の皮膚疾患特異的QOL改善効果の検討

Effect of Ninjinyoueito in Improving Quality-of-Life Measurements for Patients with Sjögren's Syndrome with Skin Symptoms
西日本皮膚科 70(5): 516-521, 2008
片山 一郎*1、室田 浩之*1、調 裕次*2
*1 大阪大学大学院医学系研究科分子病態医学皮膚科学講座
*2 NTT西日本大阪病院皮膚科

〔概 要〕

皮膚症状を有するシェーグレン症候群患者26例を対象に、人参養栄湯を3ヵ月服用させて、皮膚疾患特異的QOL及び自他覚症状の推移を検討した。皮膚疾患特異的尺度としてはSkindex-16を用いた。総合評価では1ヵ月後および3ヵ月後において、スケール·スコアでは症状、感情、機能のうち、症状と感情の3ヵ月後において有意な改善を認めた。自他覚症状では、口唇炎·口角炎、凍瘡様皮疹、手足の冷え、疲労感において1ヵ月後および3ヵ月後で有意な改善を認めた。眼瞼炎、食欲不振は訴えを有する症例が少なく有意差はなかったが、77.8%、66.7%と高い改善率を示した。眼、口腔の乾燥感は30~40%台の改善率が認められたが、有意差は1ヵ月後の眼の乾燥感においてのみ得られた。副作用は、ほてり、のぼせの1例のみであった。以上から人参養栄湯は皮膚症状を有するシェーグレン症候群の多彩な愁訴を改善し、患者のQOLを高める安全かつ有効な薬剤と考えられた。

PDF GR-036
外部サイト https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishinihonhifu/70/5/70_5_516/_article/-char/ja/
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