Kracie

MENU

人参養栄湯
人参養栄湯

基礎報告

■ご所属は論文発表当時のものです。

Effect of a Traditional Chinese Herbal Medicine, Ren-Shen-Yang-Rong-Tang (Japanese Name: Ninjin-Youei-To) on Hematopoietic Stem Cells in Mice

マウスの造血幹細胞に対する人参養栄湯の効果
International Journal of Immunopharmacology 11(7): 771-780, 1989
Shin-ichi Miura*1, Ikuo Kawamura*1, Akira Yamada*2, Takuya Kawakita*3, Yoshio Kumazawa*4, Kunisuke Himeno*1 and Kikuo Nomoto*1
*1 Department of Immunology, Medical Institute for Bioregulation, Kyushu University
*2 Department of Immunology, Kurume Medical College
*3 Kampo (Traditional Chinese Medicine) Research Laboratories, Kanebo Co. Ltd
*4 School of Pharmaceutical Sciences, Kitasato University

〔概 要〕

C3H/Heマウスに人参養栄湯を腹腔内投与すると用量依存的に腹腔浸出細胞数、脾臓細胞数がコントロール群と比較して有意に増加した。この状態は人参養栄湯投与後4~21日まで維持されていたが、その中で7日目と14日目に細胞数のピークが認められた。人参養栄湯投与後7日目の腹腔浸出細胞と脾臓細胞中には、好中球が著しく動員されていた。また、マクロファージ、リンパ球数も同様に増加していた。胸腺細胞数は、投与後、4~7日目に一時的に減少したが、その後正常状態まで回復した。この時のリンパ節の細胞数にはコントロール群に比べて有意差は認められなかった。このような細胞の動きはエンドトキシン不応答性マウスのC3H/HeJ、T細胞欠損マウスのヌードマウスでも同様の結果を示した。人参養栄湯をマウスに腹腔内投与すると、血清中にCSF(コロニー刺激因子)を誘導し、CFU-sの数もC3H/He、C3H/HeJの両マウスともコントロール群に比べて著しく増加した。さらに、人参養栄湯を10日間連続して経口投与した場合には、末梢血白血球、脾臓細胞数がコントロール群に比べて有意に増加し腹腔内投与した時と同じように骨髄のCFU-s数も有意に増加した。これらの結果は、人参養栄湯に、マウスの骨髄造血系に作用して骨髄幹細胞をリンパ球、マクロファージ、好中球へ分化させる能力があることを示している。

外部サイト Int J Immunopharmacol 11(7): 771-780, 1989
  • 十味敗毒湯
  • 抑肝散加陳皮半夏