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十味敗毒湯
十味敗毒湯

臨床報告

■ご所属は論文発表当時のものです。

掌蹠膿疱症の疾患活動性に対する十味敗毒湯の臨床効果
Jumihaidokuto (Shi-Wei-Ba-Du-Tang), a Kampo Formula, Decreases the Disease Activity of Palmoplantar Pustulosis
Dermatology Research and Practice Vol. 2016: Article ID 4060673, 4 pages, 2016
三澤 恵*、牧野 輝彦*、井波 智恵子*、清水 忠道*
*富山大学大学院 医学薬学研究部皮膚科学

〔概 要〕

掌蹠膿疱症(PPP: Palmoplantar Pustulosis)患者(n=10)に対し、既存の処方薬に加え、十味敗毒湯(KB-6;6.0g/日)を4~8週間投与した。結果、掌蹠膿疱症の面積・重症度指数(PPPASI)が十味敗毒湯投与後に減少した(p<0.05)。十味敗毒湯はPPP患者における有用な治療選択肢になると考えられる。

外部サイト http://dx.doi.org/10.1155/2016/4060673

過酸化ベンゾイルと十味敗毒湯の併用投与による効果の検討
phil漢方57: 18-21, 2015
野本真由美*
*野本真由美スキンケアクリニック

〔概 要〕

過酸化ベンゾイル(BPO)は痤瘡に対して有用な薬剤であるが、使用時の皮膚への紅斑などの刺激症状が課題となっている。これに対して当院では、BPOに十味敗毒湯を併用投与することでBPOの刺激症状を軽減できる効果があると感じている。そこでBPOと十味敗毒湯の併用投与の有用性を評価する目的で、BPOを3週間外用した女性の尋常性痤瘡患者16例を調査対象とし、十味敗毒湯併用群11例とBPO単独群5例の二群に分け、顔の赤みスコアや治療満足度スコアの変化を調査した。その結果、十味敗毒湯併用群ではBPO外用後に顔の赤みスコアの有意な低下と、BPO単独群と比較して有意に高い治療満足度が認められた。以上から、十味敗毒湯はBPOでみられる皮膚の紅斑などの刺激症状を軽減しうる有用な薬剤であることが推察された。皮膚の刺激を感じやすい日本人に対しては、BPOと十味敗毒湯の併用療法を推奨したい。

外部サイト phil漢方57:18-21,2015

十味敗毒湯による痤瘡治療のアドヒアランス向上の試み
phil漢方57: 26-28, 2015
瀬川郁雄*
*星が丘瀬川皮膚科クリニック

〔概 要〕

アダパレンは痤瘡治療を行ううえで有効な薬剤であるが、効果発現までに時間を要し、副作用が多いことから、脱落する患者が多い。今回、十味敗毒湯を痤瘡治療の初診時から取り入れることで、アダパレン処方患者の脱落率、定着率を改善することができたので報告する。

外部サイト phil漢方57:26-28,2015

尋常性痤瘡患者に対する十味敗毒湯(桜皮配合)の臨床効果と作用機序
Mechanism of Action of Cherry Bark-containing Jumihaidokuto (Shi-Wei-Bai-Du-Tang) and Its Clinical Benefit in Patients with Acne Vulgaris
西日本皮膚科76(2): 140-146, 2014
竹村 司*1、遠野弘美*2、与茂田敏*2、大窪敏樹*2
*1 医療法人社団智徳会 志木駅前皮膚科
*2 クラシエ製薬株式会社・漢方研究所

〔概 要〕

十味敗毒湯は化膿性皮膚疾患などの適応を持つ医療用漢方エキス製剤である。出典の違いにより桜皮(ヤマザクラ Prunus jamasakura Siebold(バラ科))配合と、樸樕(クヌギQuercus acutissima Carruthers(ブナ科))配合のものが存在するが、これまでの使用経験から、女性の尋常性痤瘡に対しては桜皮配合の十味敗毒湯が奏効すると考えている。

今回筆者らは、女性の中等症以上の尋常性痤瘡患者を中心とし、十味敗毒湯エキス製剤の内服と外用抗菌薬(クリンダマイシンリン酸エステル製剤)併用による治療効果を検討した。その結果、投与期間12週の炎症性皮疹の累積改善率は77.3%であり、調査薬剤による副作用はみられず両者の併用療法は臨床的有用性が認められた。

PDF GR-141
外部サイト http://doi.org/10.2336/nishinihonhifu.76.140

尋常性痤瘡に対する十味敗毒湯(錠剤)の有用性
医学と薬学68(1): 123-126, 2012
飯室 諭*
*飯室皮膚科

〔概 要〕

尋常性痤瘡には一般的に、抗菌薬外用やアダパレン外用を中心に、症状により抗菌薬内服などを併用する薬物治療が行われている。抗菌薬内服は有効性が高いものの、継続服用となる場合には副作用への注意が必要である。

一方、漢方薬もその有効性が報告されているが、漢方薬特有の味や匂いを苦手とする患者では、服用拒否や継続服用が困難となるケースを経験する。漢方薬の味や匂いが苦手な患者には錠剤を選択することで漢方薬の服用コンプライアンスが向上し、治療効果につながる可能性が期待できることから、尋常性痤瘡患者に対して、十味敗毒湯の「錠剤」による有用性を検討した。その結果、非炎症性皮疹数および炎症性皮疹数が有意に減少し、皮疹の改善が認められた。また、本剤に起因する副作用は認められなかった。

PDF GR-070
  • 抑肝散加陳皮半夏
  • 人参養栄湯