製品情報 INDEX

関連リンク
漢方ナビ
ピックアップ
ボンプラセンタ
若手医師のための漢方医学セミナー「参加者募集中」
コンプライアンス研究報告「患者さんの飲み忘れ気になりませんか」
 
製品のご案内
フィナステリド錠0.2mg/1mg「クラシエ」
スミスリンローション5%
クラシエの「ざ瘡治療薬」クリンダマイシンゲル1%「クラシエ」
妊娠中のお肌のケアに「バルーンマッサージクリーム」
患者さんの栄養補助に「アコロンDK・アコロンDKバランス」
床ずれ防止マットレス「ソフトナース」

品質ポリシーと製造管理

クラシエ医療用漢方エキス製剤

高岡工場・漢方研究所

漢方薬は古来より煎じ薬(湯剤)として服用され,その有用性が確認されてきました.煎じ薬(湯剤)に加工工程を加えて現代人のライフスタイルにマッチさせた剤形がエキス製剤と言えます.したがって,エキス製剤の臨床的有用性を維持,向上するためには,
   1)湯剤の品質を保持したエキス製剤の提供
   2)一定品質のエキス製剤の提供

が必須事項となります.

クラシエ医療用漢方エキス製剤

クラシエ医療用漢方エキス製剤の品質ポリシー

上記の必須事項をクリアすることが当社の品質ポリシーです.
(1)湯剤の品質を保持したエキス製剤の提供

  厚生省薬務局通知(薬審2第120号,昭和60年5月31日)によれば,最終製品であるエキス製剤の指標成分含量は,標準湯剤*の70%以上を確保し,標準湯剤の指標成分定量値に近づけることが望ましいとされています.湯剤を加工し,エキス製剤を製造する際の工程で発生するロスを許容したものであります.

*標準湯剤の調製法

標準湯剤の調製方法は,各処方毎に設定することを原則とするが,概ね,全生薬量の20倍の水を加え,30分以上加熱抽出し,ろ過したとき,加えた水量の半量のろ液を得る方法によることが妥当と考えられる.
[薬審2第120号通知:医療用漢方製剤の取扱いについて(昭和60年5月31日)]

1)湯剤・エキス製剤の製造工程比較
1)‐1.湯剤(標準)の製造

湯剤(標準)の製造

1)‐2.クラシエエキス製剤(細粒)の製造

クラシエエキス製剤(細粒)の製造

◎湯剤の品質を保持したエキス製剤とは・・・
いま仮に,湯剤の品質を下の図(円形)A,エキス製剤の品質を図Bと表現した場合
 ・ 面積A ≧ 面積B ≧ 面積A×0.7であること
 ・ 同時に図Bは限りなく円形であって,歪み(図C)があってはならない
この二つの要件を確保することであります.

標準湯剤の品質 理想的なエキス製剤の品質 (組成の過不足)

2)エキス製剤を湯剤の成分含量のどのレベルに保証するか・・・限りなく面積A=面積Bに近づける努力
 遠心分離,減圧濃縮,乾燥,製剤化工程でのロスを最小限に抑える技術ノウハウが必要となります.一般的には,漢方エキス製剤1日服用量中のエキス粉末配合量(エキス含有率)が成分含量の指標となります
参考例

製 品 名 1日服用量(g) エキス粉末
配合量(g)
エキス
含有率(%)注)
賦形剤等の
配合量(g)
クラシエ小青竜湯エキス細粒(EK-19) 6.0 5.2 86.7 0.8
クラシエ人参養栄湯エキス細粒(EK-108) 7.5 6.7 89.3 0.8
クラシエ補中益気湯エキス細粒(EK-41) 7.5 6.4 85.3 1.1
クラシエ小柴胡湯エキス細粒(EK-9) 6.0 5.4 90.0 0.6

注)[エキス粉末配合量(g)/1日服用量 (g)]×100

3)湯剤の科学的な解明によるエキス製剤の製造(円の歪みをなくすために)
 生薬中に含まれる成分は,湯剤やエキス製剤の製造時に熱分解や昇温過程での酵素分解あるいは水分蒸発による精油成分の揮散が起こっていますが,その程度は製法や装置特性などにより差が認められます.
弊社は湯剤の成分挙動を科学的に解折することにより,湯剤に限りなく近い品質を工業レベルで確保しています.

3)‐1.精油成分の揮散に対する配慮
 桂皮に含まれるケイヒアルデヒド,牡丹皮に含まれるペオノール,当帰,川芎に含まれるリグスチリドなどの精油成分は,十分な工程管理を施さずに製造された場合,最終製品にこれらの精油成分はほとんど残りません.弊社では減圧濃縮時の温度設定を低くするなどの工程管理を行っています.

3)‐2.熱不安定成分に対する配慮
 大黄に含まれる瀉下活性成分センノシド類は加熱により容易に分解する熱不安定成分であります.生薬より溶出したセンノシド類は長時間の加熱によりアントラキノン類などに分解し,瀉下活性は低下します.弊社の大黄配合製剤のうち,便秘の効能を有するか,あるいは便秘のあることを使用目標とされる処方については,抽出方法を工夫した工程管理により,湯剤と同程度のセンノシド量を確保しています.

ジアンスロン類 アントラキノン類

3)‐3.酵素分解に対する配慮
 湯剤を調製する際の昇温過程で,黄芩に含まれるバイカリンは生薬中に存在する酵素バイカリナーゼにより分解を受け,バイカレインに変化します.また,桃仁や杏仁に含まれるアミグダリンは,同じく生薬中の酵素エムルシンによる分解を受け,マンデルニトリル,ベンズアルデヒドに変化します. 一般的に,酵素活性には至適温度範囲がありますので,弊社では湯剤の昇温特性を解析し,昇温速度をコントロールすることにより,これらの生薬配合処方においても湯剤と同程度の成分量を確保しています.

3)‐4.生薬よりの抽出率および成分移行率の一定化
 湯剤は切砕(刻み)生薬を用いて調製されますが,エキス抽出率および成分移行率は切砕生薬の大きさ(粒度)により変動します.弊社では全形生薬から切砕生薬を得る際に粒度を一定化する加工方法を採用するとともに,得られた生薬から湯剤を調製してエキス抽出率および成分移行率等を解析し,湯剤と同程度のエキス抽出率および成分移行率を安定確保できる工業レベルでの製法を採用しています.

(2)なぜ乾式造粒法を採用したのか.なぜ細粒剤にしたのか.
 湯剤の品質を保持するためには,製剤化工程においても熱履歴による精油成分の揮散,熱不安定成分の分解を極力抑える必要があります.湿式造粒法では溶媒を使用するためその除去工程で加熱が必要となりますので,その必要のない乾式造粒法を採用しています.
 また,湯剤には本来含まれない成分(賦形剤)の配合量を極力少なくすることも湯剤の品質を確保する条件と考えています.賦形剤の量が少ないということは,製剤の特性がエキス粉末の性質(吸湿性が強く崩壊性が悪くなる)をそのまま表現することになります.服用後の成分の溶出を早め,湯剤により近い吸収過程を確保するために,顆粒剤よりも粒子径の小さい細粒剤にしました.

  乾燥エキスの回収袋づめ工程
乾燥エキスの回収袋づめ工程

(3)一定品質のエキス製剤の提供
1)原料生薬の選定

 漢方製剤の品質は使用する生薬の品質に大きく左右されます.同じ基原の生薬であっても,野生品と栽培品,生産地や採取時期,採取年度などにより品質は変動します.弊社では原料生薬の品質変動を極力小さくするため,基準生薬を用いた管理や受入れ時の選定基準書など,各種の品質規格を設定し,規格に適合した生薬産地を指定するなどの管理運用を行っています.

2)原料生薬の保管管理
 大部分の原料生薬は全形生薬の形で選定入荷し,虫やカビなどによる被害を防ぐために低温倉庫での保管管理を行っています.特に,精油成分を含む生薬や種子生薬にあっては,成分の揮散,変質が起こりやすいため,これらの生薬は使用直前に切砕するなどの配慮をしています.

生薬の保管庫内
生薬の保管庫内
青島華鐘製薬有限公司
青島華鐘製薬有限公司

3)エキス製造工程(中国、青島華鐘製薬有限公司)の管理生薬の仕込みからエキス乾燥工程までの製造条件管理や洗浄など,一連の工程および装置をコンピュータ制御により行い,清潔で一定品質のエキス粉末を製造しています.

弊社は生薬の産地指定から日本のGMPに準拠したエキス粉末(製剤原料)の製造までを中国・青島華鐘製薬有限公司で行い,これを輸入して高岡工場(富山県)で最終製品を製造しています.

生薬の切砕工程
生薬の切砕工程
生薬の仕込み工程
生薬の仕込み工程(フロアの下に抽出槽が続く)
クラシエの医療用漢方エキス製剤を臨床現場のお役に立てていただきたくお願い致します。

ページトップ

高岡工場・漢方研究所

クラシエ医療用漢方エキス製剤

クラシエは21世紀に向けた薬品事業戦略の一環として、生産部門と研究所を、平成13年4月、富山県高岡市に移転・新設し、新たな第一歩を踏み出しました。

生産棟外観
生産棟外観
  評価分析センター・漢方研究所 外観
評価分析センター・漢方研究所 外観

クラシエの医薬品生産体制は、国内2工場、海外工場(中国・青島華鐘製薬有限公司)の計3工場からなっています。
高岡工場では漢方薬の内服固形製剤(錠剤、細粒、顆粒剤)の製造拠点工場として、優れた生産技術と管理体制で当社医薬品事業を支えています。

生産棟 造粒装置 生産棟 造粒装置
  生産棟 包装ゾーン 生産棟 包装ゾーン
  自動倉庫ラック 自動倉庫ラック

また高岡工場と併設する漢方研究所は製品の開発研究のほか、漢方の臨床・薬理研究、原料生薬の研究開発を行っており学会等内外から高い評価を得ています。

管理棟外観
管理棟外観
  品質試験室
品質試験室

クラシエは医薬品の有効性と安全性を保証するために生産・研究が一体となり、より高度な医薬品製造技術に裏付けられたハイレベルの品質管理を実施しています。